ところで部屋を見回すと、テレビが見当たらない! 光と風は通しても、猫は通さないのがいいですね(笑)」 物件の個性を生かした空間を彩るのは、インテリアの仕事に携わるなかで出合ったお気に入りたち。
陽の光や風の中で過ごす贅沢を 北欧では、まるで森の中にいるような住まいを目指す方が多いそう。
アパレルメーカーからインテリアショップを経て、フリーのスタイリストとしての活動をスタートした石井さん。
玄関とリビングの仕切りは、布を折り返して長さを調節し、ハトメをつけてフックで突っ張り棒に通しただけ。
隣の人と肩が触れ合ったりして、家族や仲間の気持ちの距離が近くなる気がしますね。
インテリアは「住みながら」 足していく 石井さんのお話は、土台となるリノベーションの話題から、「シンプルな箱」をライフスタイルに合わせて彩る「インテリア」の話題に移っていきました。
棚には白系のものを多めに、キャビネット上には真鍮や濃い色をきりりと配し、メリハリを。
同じソファで揃える必要なんてないのよ、と言葉を使わずに教えてくれている。
もう一つ、私が条件にしたのは部屋から緑が見えること。
この『墨出し』に立ち会ったことは、私にとってすごく勉強になりました。
石井さん: 「ガラスブロックはインターネットなどで1個数百円で売っています。
休憩時間などに、ちょっとした差し入れを持って現場を訪れて、コミュニケーションをとるように努力したいものです。
柄物同士って、意外にしっくり収まるんですよね」(石井佳苗さん) 同系色だと、よりなじんで。
2階建ての一軒家をベースに、1階は玄関にあたる土間からLDKまで一続きになったつくりで開放的な空間に。
(本文終わり、2014年9月9日取材). プロにサポートしてもらうことのもう一つのメリットは、やっぱりプロならではのワザが盗めること。
そうなれば次はこうしてみようとイメージが湧いてきて、カスタマイズが楽しくなってくるはずです」と話されます。