シフトJIS JISで定められた漢字コードを,OSなどの制御コードに重なって影響を与えないように移動(シフト)させた日本語漢字かなコードの名称。
めでたしめでたし。
竹澤:どれぐらい使われたのかは謎ですが……。
・JIS水準 JIS X 0208:1997 ・JIS水準 JIS2004 JIS X 0213:2004. こんな不安な字あります? 「戸籍統一文字」より 竹澤:おもしろいですよね、この字も。
OSにより見え方が異なる JIS2004 がついている欄で登録の位置が異なるのは、2004年に「例示字形」が変更になっているからです。
別の字として登録するのか同じ字としてまとめるのかの判断は難しいものがあります。
竹澤:どうなんでしょう、ルールはよくわかってないんですよね。
趣味で、漢字字典を製作中という竹澤さん(左上)、筆者・西村(右上)、デイリーポータルZ編集部・古賀さん(左下)、デイリーポータルZ編集部・林さん(右下)以降敬称略 本字、正字、略字、俗字、異体字、常用漢字、人名用漢字……とはいったいなに? 西村:ところで、戸籍統一文字を検索していると、下の方に出てくる「親字」とか「正字」ってあって、この他にも略字、俗字、異体字、常用漢字、人名用漢字……漢字にはいろいろ種類があると思うんですけど、なにがどう違うのか、分ける決まりがあるんですか? 「戸籍統一文字」より 竹澤:先程おっしゃった中では、常用漢字と人名用漢字は、国が定めてますので、区別はつきやすいんですけど、本字、正字、略字、俗字、異体字というのは、使う人の見解や主観によって、変わってくるものなので、カチッとした定義というものはないですね。
親字 漢和辞典等で見出しとして掲げる字。
途中の経過を知らないから、最初と最終形態だけみてるから謎なんですよね。
JISにない文字 JISではこれは同じ文字であるとして片方しか登録していません。
ほかに字形衝突で有名なのは「芸」と「藝」の字でしょうか。
同じコードを割り当てると字形の違いを区別して表現できなくなりますが、別のコードを割り当てることで検索に支障が出る場合も考えられます。
漢和辞典に載っている「チャク」(『全訳 漢字海』三省堂2019) 竹澤:例えば「がんだれ(厂)」や「まだれ(广)」は現代の日本人からみて、漢字の部首ぐらいでしか使わないような気がしますが、「まだれ(广)」の方は「魔」や「摩」などの略字としての「广」は古くから知られていますし、現在も愛知の一宮に、广をつかった「胡广塚 ごまづか 」という地名があって、全国各地に「广」を使用した地名などがわりと残っています。