反対に不安が「5」なのに「2」の強さしかない抗不安薬を選んでしまうと、不安が十分に抑えられないため、症状がいつまでも改善せず病気も長引いてしまいます。
さらに、薬剤メーカーも、いろいろと工夫して、この副作用が出ないように、改良型を出しています。
この2つ、「メジャー(主要な)」と「マイナー(主要でない)」は、鎮静させる強さによって分けられています。
「メジャートランキライザー」「マイナートランキライザー」という用語が使われなくなってしまったのは何故でしょうか。
不安を抑える作用の強さで分類 代表的な抗不安薬を、抗不安作用の強さを強・中・弱で示すと以下のようになります。
不安障害やストレス性の心身の不調などに広く使われます。
作用時間 商品名 一般名 短 グランダキシン トフィソパム リーゼ クロチアゼパム デパス エチゾラム 中 レキソタン セニラン ブロマゼパム ワイパックス ロラゼパム ソラナックス コンスタン アルプラゾパム セパゾン クロキサゾラム 長 セレナール オキサゾラム バランス コントール クロルジアゼポキシド セルシン ホリゾン ジアゼパム リボトリール ランドセン クロナゼパム メイラックス ロフラゼプ レスタス フルトプラゼパム 抗不安薬の強さ・作用時間一覧 以上の2つの軸である 抗不安作用の強さ お薬の作用時間 から代表的な抗不安薬を比較すると次のようになります。
結果として中枢神経系の活動が抑制されて、不安や緊張、イライラ、不眠といった精神状態を改善する作用を発揮します。
「寛解」という言葉は「薬を飲んではいるが、ほぼ元の状態まで回復した状態」という意味です。
これを皆様に説明する時は、「抗不安薬」と呼ぶのが最も正確とは思うのですが、つい私は、「安定剤」と呼んでしまいます。
また、及びにより厳しく規制されている。
さて、これまで、うつ病についてお話ししてきましたが、他の病気でも、「(マイナートランキラーザーや睡眠薬以外は)使うのであれば十分量の薬を使う」、という原則は変わりません。
抗精神病薬は脳のドーパミンのはたらきを抑える事で、幻覚・妄想やそれに伴って生じている興奮・易怒性などを抑え、精神を安定させます。
また作用時間の短いものの方がサッと効いてサッと消えるため、効果を実感しやすいという面もあります。