彼が最初のうちは、自分の趣味や生活が大事で、男女の在り方に対しても、固定観念が強いタイプではなく、むしろリベラルに見えていたからこそ、絹にとっても、そして見ているものにとっても大きな衝撃を与える。
それは、もっとましに思える職場に転職するれっきとした理由になると私は感じるが、麦の目にその「景色」は映らないのだ。
別れる過程は、思ったより心をえぐられる感じはなかった。
『花束みたいな恋をした』をカップルで見ると別れるという話は確かにあるようですが、劇場にはカップルで見に行く人もたくさんいるみたいなので、そのカップルがすべて別れるとは考えにくいですよね。
長く付き合っている若いカップル• なぜなら、終電を逃してひと時を過ごし、そこで別れる際に、ふたりとも名残惜しそうですらなく、絹が意を決して「押井守いましたね」とかけたそのときが、 古い言葉ではあるが ふたりがビビっときた瞬間だったのではないかと思う。
そう思わされました。
そんなジンクスに不安を覚えながらも、3回目のデートでなんとか互いの気持ちを確かめ合った麦と絹。
しかし絹は、どうしてもその気持ちに賛同することができません。
そして主役を演じるのは菅田将暉さんと有村架純さん。
花束みたいな恋をした 映画見たんですけどまじでえげつない とりまカップルで見に行ったとして、 カップルによって反応違うと思うけど ちゃんと感想を話しえない限りまじで別れそう。
別れた後に「一回くらいは浮気したことあったでしょ」と聞く場面があるのですが、絹は意味ありげな表情を浮かべるのです。
本当に些細なことから、徐々にすれ違っていった。
絹と麦の別れはせつないけれど、『スイッチ』を見ているものからすると、なんとなくふたりは、ことあるごとにすれ違ったり、ときには焼け木杭に火が付いたりするのかなと想像してしまうのだ。
私はそもそも現状維持が目標だったことが良くないと感じました。