特に信代はリンを帰そうとした治を直前でやめさせて、柴田家で育てることに決めています。
万引きについて、そして一緒に暮らしている治と信代に対して疑念が心の中で波紋のように広がっていくのです。
最後に 思えばその過去の作品群でも、現代における家族の形や、血縁関係を越えて結ばれる絆を描いて来た是枝監督。
そして、ここからがお金を亜紀のために残したのではないと思う理由ですが、それは亜紀が「(年金を)いくらもらってるの?」と聞いたとき、初枝は年金のことではなく、『譲からもらっている金のこと』だと勘違いして「私のは慰謝料だ」と答えています。
それでも足りないので、日用品や食料品はスーパーなどで万引きすることがある。
愛で繋がっていた部分も離れていきます。
柴田初枝 樹木希林 、柴田治 リリー・フランキー 、柴田信代 安藤サクラ はお互いの幼少期や家族関係での失敗をリセットするため。
このように是枝裕和監督はこれまで様々な家族を自分の作品の中で描いてきました。
いい味出してました。
理由の1つとしては、 初枝は社会的に『独居老人』でいた方が今後、国などから特別な援助を受けられる可能性があるため、それを受けられるように隠していたと考えられます。
(以下、本編へ続く・・・) 「万引き家族」を観た感想 少し淡々としすぎ・・・・? まず、「万引き家族」というタイトルからして、なんとなく、もうちょっとドタバタしたような賑やかな映画、あるいは困窮した悲惨な様子を想像していたのだが、あくまで淡々とした日常がとらえられていた。
主人公である柴田治 リリー・フランキー の欠落・偏重した家族への執着として子供たちから「お父さん」や「お母さん」と呼んでほしいと願い続けるさまが重点的に描かれていたそうです。
他の家族は崩壊の一途を辿っている中で柴田祥太だけが救われていく理由として考えられるのは、「唯一、家族になることを自発的に望んでいなかった存在だった」ことが挙げられます。
(映画. 施設から学校に通えるようになった祥太が一人暮らしをしている 治の元に遊びにいき、その部屋に泊まった夜のこと。
そんな中、ビーチパラソルの下、おばあちゃんである初枝は 口パクである一言を発します。
その長女が亜紀なのでありました。