ストレス講座 ~その22~ ストレスと過換気症候群 早稲田大学人間科学部教授 野村 忍 過換気症候群は、急に息が苦しくなって、動悸、頻脈、めまい、手足のしびれ、時にはけいれんや意識消失などの発作を繰り返すもので、ストレスや不安が関係しています。
過換気症候群の症状 過換気症候群の症状としては、突然呼吸困難を訴え、息苦しさ動悸、頻脈、めまい、手足や唇の痺れ等の症状がでてきます。
過換気症候群の治療 過換気発作は、たいてい30分くらいで自然に軽快しますので、救急車で病院につくころには発作はおさまっていることが多いものです。
症状 症状としては、突然発症する異常な過呼吸です。
ほとんどの場合、入院の必要はありませんが、 発作を繰り返す場合は、心療内科での継続治療が必要となる場合もあります。
発作を何度も繰り返す場合は、行動療法や心理療法を安定期に行うことがあります。
ペーパーバッグ法については後で説明します。
このことを「過換気」と呼びます。
運動選手が競技前に入念にストレッチをして身体をほぐしているのは、緊張を解き筋肉の可動域を大きくするためです。
また、近年盛んになった中高年の登山で具合が悪くなる方が少なからずいます。
(通常、呼吸回数も多くなると考えられています。
吐くことを意識するように誘導する 過換気の状態では、頻呼吸となっています。
この所見は、血圧計のマンシェットを腕に巻いて手の血流を止めるとより出やすくなります(トルーソー徴候)。
また同時に、交感神経も亢進(過剰に働く)した状態になります。