そして、そういった夢を実現するための「シナリオ」=「物語」は元々用意されていて、神々はよく知っているものですが、生きている我々人間はそれを知ることはなく「誰も知らない物語」です。
少年時代の米津さんが、駆け回り高く高くカイトを上げる様子が見えた気がしました。
凧と一番星に共通するのは 「手を伸ばしても高い位置にある」という点でしょう。
また今回米津さんとコラボレーションさせて頂いたこと、大変光栄に思っています。
オリンピック選手を支える家族や友人に重ねることもできますね。
想像ばかりが膨らみ、 好奇心はとどまる所を知りません。
風が吹けば の部分は、自分ではコントロールできない現象です。
「風が吹けば 歌が流れる 口ずさもう 彼方へ向けて」 「君の夢よ 叶えと願う 溢れ出す ラル ラリ ラ」 「風」という存在は「気」を運ぶ存在であり、そういった「気」に触れることはその「気」の精神性が自分の中に起こるということです。
大人になった今、改めて思い出のカイトを手に取ると、想像よりもとても小さく感じられました。
タイトル『カイト』とは タイトルの 『カイト』は英語の kite(カイト)に由来していると考えられます。
そして、 「歌が流れる」の歌詞に続くのですが、 主人公は最初、誰かの強い「想い=カイト」を ぎゅっと握りしめていました。
さらに 「一番星」も想い出の1つとして挙げられています。
(深々とお辞儀) この米津玄師さんのコメントが とても重要なポイントになってきます。
その一つは、自分が抱えている傷の意味を知ることでもあります。
また、その精神に共感するということを「口ずさもう 彼方へ向けて」という歌詞は表現しています。
「嵐の中をかき分けていく小さなカイトよ」 「悲しみを越えてどこまでも行こう」 「そして帰ろう その糸の繋がった先まで」 我々は死ねばあの世に行き、そこで自分を支えてきた神々と会うことになります。