作者からの敬意。
からすなど もこそ 見つくれ。
とまる、とどまる。
清げなる=ナリ活用の形容動詞「清げなり」の連体形、さっぱりとして美しい、きちんとしている さては=接続詞、それから、その他には、それでは 童部(わらわべ)=名詞、召使の子供。
なやましげに=ナリ活用の形容動詞「なやましげなり」の連用形、だるそうである、気分が悪そうである たる=存続の助動詞「たり」の連体形、接続は連用形。
「る・らる」には「受身・尊敬・自発・可能」の四つの意味があるがここは文脈判断。
続きはこちら. 人々は帰し 給ひて、 惟光 これみつの 朝臣 あそん とのぞき 給へ ば、 ただこの 西 にし 面 おもて に しも、 給ひ=補助動詞ハ行四段「給ふ」の連用形、尊敬語。
言ふかひなうものし給ふかな。
給ふ=補助動詞ハ行四段「給ふ」の終止形、尊敬語。
(他のお供の)人々はお帰しになって、惟光の朝臣とおのぞきになると、すぐ(目の前の)西向きの部屋に、 持 じ 仏 ぶつ 据 す ゑ 奉 たてまつ りて、 行ふ尼 なり けり。
たる=存続の助動詞「たり」の連体形、接続は連用形 例=名詞、いつものこと、ふつうのこと。
作者からの敬意。