【合わせて読みたい】 太宰治の愛人役|二階堂ふみの『メンヘラ演技』にゾクゾク 太宰治の最後の愛人・山崎富栄を演じた二階堂ふみ 太宰治が最後に愛したという『山崎富栄』というメンヘラな女。
特に「人間失格」では、大いなる自意識が主人公を苛み、自棄的な行動へと追いやる。
そして、酒とタバコを大量に摂取してきた太宰は、結核が悪化していき余命わずかとなるのです。
この人のキャスティングもやや疑問。
これはなかなかの見どころです。
となると、ここは二階堂が一番ポイントが高いということになる。
特に二階堂ふみ演ずる山崎富栄のメンヘラぶりが凄かった。
一見太宰に振り回されているように見えて実は自分の意志で力強く生きている女性たちを、世代別王者と呼ぶにふさわしい日本を代表する三女優がどう魅せてくれるのかに期待が高まる。
女たちから生きる力を吸いながら、女たちに望むものを全て与えた。
近年でも『ヴィヨンの妻』(09年)、『人間失格』(10年)など枚挙にいとまがない。
妻・美知子(宮沢リエ)のお腹が大きい時から、静子(沢尻エリカ)との不倫に走り、静子が希望した通りに子供をはらませる。
太宰は、作家志望の静子の文才に惚れこんで激しく愛し合い、同時に未亡人の富栄にも救いを求めていく。
太宰の最後の女となる山崎富栄役を演じた二階堂は「小栗さん演じる太宰は、ガリガリに痩せていく。
映画の副題はその辺を表現していてなかなかいい。