痛みをともなう場合が多く、とくにものを飲みこむときや酸っぱいものなどを食べたときにうずくような痛みを感じることもあります。
先進国の多くでは2回の定期接種が一般的になっており、おたふくかぜそのものがなくなりかけている国も少なくありません。
抗生物質の内服によって1~7日で症状は消失しますが、数か月から数年の周期で反復します。
難聴や不妊の原因となることはさらにごくまれです。
合併症としては、症状が明らかであった患者さんの約10%が むきんせいずいまくえん を併発します。
また、 数千人に1人の割合で無菌性髄膜炎を発症したり、非常にまれですが脳炎を引き起こしたりする場合もあります。
2〜3週間後に発熱したり、耳下腺が腫れたりと軽いおたふくかぜのような症状が出ることもありますが、自然に治ることがほとんどです。
耳の下に耳下腺という唾液をつくっている組織があります。
幼稚園や保育園、小学校では集団流行が発生することも少なくありません。
症状が繰り返すことが多く、期間は流行性耳下腺炎と比べて短いといわれています。
また、脱水を防ぐためにこまめな水分補給が必要になります。
そのため、子どもも大人も予防接種を含めた感染予防策を徹底することが重要です。
発症した場合には両側が腫れることが多いですが、片側のみしか腫れない場合もあります。
2)国立感染症研究所、厚生労働省健康局結核感染症課:流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)1993 ~2002年病原微生物検出情報(月報)IASR. 特に片耳だけのケースが多いため親も気づきにくく、小学校の就学時健診で発見される場合も多くみられます。
難聴 おたふく風邪に伴う難聴はムンプス難聴と呼ばれています。
無菌性髄膜炎 100人に1人ほどの割合がかかる合併症として多くみられるのが、無菌性髄膜炎です。