これからのファッション界というのは、規模、売上げや店舗数で競争するのではなくて、本当に特徴がはっきりして、顧客が明確で、というブランドしか生き残れないと思う。
90年代後半からギャルファッションやガールズカルチャーをけん引した「セシルマクビー」(CECIL McBEE)が店舗・ECビジネスから撤退する。
これらに対して、すべて、来るもの拒まず、全部正直に検討したという期間があった。
売上げ的に大きいのは、東京デリカなどのお財布や小物類。
木村社長:郊外向けの、広い意味でのライフスタイル型ブランドを目指したが、あれも短命で終わった。
転職支援企業などを通じてアパレル小売り数社と連携しながら、再就職をサポートしているところだ。
だから、あるとき突然、膝を叩いて決めたわけではない。
コンセプトもデザインもスタイリングも違うものになるかもしれないし、展開場所も日本ではなく、中国だけ、といった形でもいいかもしれない。
何よりも、頂上が高すぎた。
きちんとした法制度で網をかけるなど指導していかないと是正されない。
また、プロモーション、広い意味での販促もすごく大きく変わってくる中で、「(デジタルマーケティングに)出遅れた」という反省もある。
とはいうものの、会社としては時代が変わったから、環境が変わったからなくなっていいわけではない。
「ギャルが消えた」と言われた通りだ。
この4ブランドが今後、「セシルマクビー」みたいな規模になるとは思っていない。
新会社の規模は40数億円になる見通しだ。
ピーク時代の「セシルマクビー」渋谷109店。