貴方は今幸せかしら?」 「どういう意味ですか?」 「そのままの意味よ、貴方は幸せなのかしら?」 吸血鬼の少女の問いかけに、メイドは警戒しながらも答える。
前回の霊夢と根っこは同じですがまた違った愛、それを書けているでしょうか。
ヤンデレと化した彼女が切って知る真実とは何であるのだろうか。
「……あら」 先ほどの一幕の後、買ってきたものを収納していたメイドが声をあげる。
「まあお前がいるから不自由は感じていないが、ああも熱心に説得されると少々思うところは出るものだ」 「……ご主人様は」 「咲夜、俺はお前の傍を離れるつもりは無い、お前を手放すつもりも無い。
深い闇にその精神をすり減らし、やがて見つけたあたたかい安堵の場所は、目には見えない、乙女の魔法の糸が導く終着点である。
あるいはその禁忌の想い故に、その手で「あなた」の全てに触れたくなるのかもしれない。
「うん? どうした、咲夜?」 「申し訳ありません、一つ忘れていたものがありました」 「大事なものか?」 「ええ、ご主人様のご要望の品を準備する為に必要不可欠なものが。
門が叩かれることを彼女はよく分かっている。
フランはその二次創作において多様なパーソナリティの様子が見出されており、「病みフラン」もその中の一つである。
「……ん」 安楽椅子に腰掛けていた男が眼を覚ます、彼はぼんやりとした目で辺りを見渡した。
「どうぞ」 コトリと目の前のテーブルに置かれた紅茶、男はそれを手に取り一口飲む。