「待て、どうしてそういう話になるんだ」 その時、俺のスマホが鳴った。
いくらキモ谷くんが気持ち悪いからといって本当のことを言ってはいけないわ。
ヒッキー、アリガトね」 「大した額じゃねぇし、選んだのは一色だ」 「ううん、嬉しいよ」 結衣先輩の笑顔に、先輩が視線を逸らす。
先輩なんで特に」 八幡「なんで、一色が居るんだよ」 一色「先輩方が、私に何も言わなかったからです」ブーブー 八幡「はい、あざといあざとい」 結衣「いろはちゃん、ヒッキーは頑張ってくれたよ…。
16 八幡「そういうことだから、雪ノ下、由比ヶ浜、じゃあな」 いろは「結衣先輩、雪ノ下先輩、ご卒業おめでとうございます。
27 ガララッ いろは「せんぱーい!やっぱりここにいたんですね!あ、第2ボタン残ってますね!貰っておきますね」 八幡「あっ、おい……まあお前ぐらいしか貰ってくれる相手いないからいいんだけどよ。
パパと結婚が決まって猛練習したんだって」 八幡「そっかぁ」 結衣「ねぇ、ヒッキー」 八幡「なんだ?」 結衣「ヒッキーは、私のこと『結衣』って呼んでくれてるよね?」 八幡「そうだな」 結衣「私は『ヒッキー』のままだよね?」 八幡「気にしてるのか?」 結衣「う、うん」 八幡「気にしなくていいんじゃないか?」 結衣「でもでも…。
この男を罵倒することに良心の呵責を覚えるなんて。
ゆ、雪乃のオススメは?」 雪ノ下「これなんかどうかしら?」 八幡「じゃあ、俺はこれにする。
その…、格好良かったし…」テレッ 八幡「あっけない幕切れだったがな」 一色「むぅ。
07 八幡「そりゃあ、小町がな…」 結衣「あ、そういえば、サキサキが言ってたけど…弟と付き合ってるとか」 八幡「くそ…絶対認めんからな…俺はっ」 結衣「ヒッキー…お父さんみたいだよ…」 八幡「小町に彼氏なんて…しかも川崎弟…」 結衣「名前で呼んであげようよ…」 八幡「なんだっけ名前?胎児だっけ?」 結衣「ヒッキー……」 八幡「ま、いいや。
」 八幡「告白ってわりに言葉の一部にディスりとか、俺のアイデンティティとか黒歴史混じってんだけど・・・・」 雪乃「朴念仁は事実でしょう?一番最初に言った言葉でサイゼに一緒に行くなんていう考えが出るんだもの。
」 よかった…なんとかなったよう「でも。
「結衣さん、少し向こうでお話ししましょうよ」 「えっ、何急に?」 他の友人たちに取り囲まれて連れていかれていった結衣先輩を見送り、私は先輩に話しかける。