ちなみに亜鉛華単軟膏の後発品はサトウザルベとボチシートがあります。
傷口を乾燥させるというのは、分泌物が多くて管理が大変な傷口には良いかもしれませんが、そうでない場合はかえって治療を遅くしてしまうリスクもあるため、その適応は慎重に判断しなくてはいけません。
例えば、 ・重度のアトピーで浸出液が多量に出ている ・汗をかきやすい部位のあせも、かぶれを予防したい という時に亜鉛華軟膏を使うというのは良いと思われますが、湿潤療法で治した方がよさそうな傷に対して亜鉛華軟膏を傷口に直接塗りこむのはあまりよくありません。
患部に直接塗布すると創部を乾燥させてしまうため、「重層療法」といって創部には湿潤させるような軟膏を塗り、その上に亜鉛華単軟膏を塗るという方法もあります。
添付文書には次のように記載されています。
またアレルギーで生じることもあります。
亜鉛華軟膏は、外傷・熱傷(やけど)・凍傷・湿疹・皮膚炎・肛門そう痒症・水虫・面ぽうなどの治療、そのほかの皮膚疾患によるびらん・潰瘍・湿潤面に用いられます。
酸化亜鉛の含量、基剤、添加物の違い まず、亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏では 含まれる酸化亜鉛の量や基剤、添加物が異なります。
サトウザルベ軟膏20%は前述した通り、成分的には亜鉛華単軟膏の割合が違うバージョンという感じなので、亜鉛華軟膏で処方がきた場合は変更不可。
亜鉛華軟膏は白色ワセリンを基剤に用いています。
これが炎症です。
癰の収れん• 基剤の違いにより色・におい・水分の吸収性が変わるため、使い心地が異なります。