たとえ破裂率が低いといわれても、これからの人生、未破裂脳動脈瘤を抱えながら生きていくという不安は、本人でなければ分からないものです。
何時どこで破れるか分からないという状況ではありますが、通常は破裂していない状態で十分に考える時間がありますから、納得がいくまで相談されることが必要です。
また、環境要因としては、喫煙と高血圧、大量飲酒があります。
59歳の母についての相談です。
現在の診察医に対して、セカンドオピニオンの意思をお伝えする場合は、どの段階が適当でしょうか?(いまの時点でも問題ないか?) また具体的に、どのように依頼すべきでしょうか? 現在の診察医とも、相談して決めたいと思いますが、いろいろの人のお話を伺いたいと思っています。
今年の初めに手の痺れでMRIをとったところ、三ミリ程度の未破裂脳動脈瘤が三つ発見されました。
未破裂脳動脈瘤があなたの頭の中に発見されたら、おそらくびっくりされることでしょう。
カテーテルなどが脳動脈瘤や脳血管を突き抜けて出血性の合併症を起こしたり、血管内で血栓を形成して脳梗塞を起こしたりする危険性があります。
意図せずにそうなってしまうことは私自身もよくあります。
先ほどお示しした破裂率のデータは、現時点では揺るぎのない事実ですが、一人の医者の説明だけではうまく理解できなかったり、治療方針についての自分自身の希望を相談しにくかったりすることもあるでしょう。
それで三か月後にまたMRIをとってみてもらうと、今度は半年後に来るように言われました。
脳神経外科的に開頭し脳動脈瘤と親動脈の間をクリップで留める方法をネッククリップ術と言います。
最近、脳動脈瘤のなかの血液の流れを可視化して破裂のリスクを予見しようとの試みがなされています。
勢いでついつい失言されてしまったのかもしれません。