今思えば、最初から桃はお前のことが好きで、俺が紫耀と仲が良いから付き合っただけだったのかもしれないけど。
風「だから、お願いします! むしろ、そんなに人を好きになれたことも、自分を負かした相手がめちゃくちゃかっこいい自慢の親友だったことも、誇りに思ってる。
廉が身を引いてくれた後も、すぐに俺のほうに来れるほど器用じゃないところも、舞川らしいと思った。
風「平野、誰もそんな見てないから。
平野「廉…どうしてお前こんなことまでしてくれたんだよ…? 」 風「うん…」 平野「なんかさっき桃に向かって、先に舞川から言われちゃったんだけどさ。
…だから、桃とは付き合えない。
。
」 風「なわけないやろ…もう~恥ずかしいなぁ」 平野「俺さ、ほんとはすげえ独占欲強いかも。
平野「お前が真ん中座るのかよ! 今度こそ、舞川に気持ちを伝えよう…! ずっと閉ざしていた俺の心のカギを開いてくれたのは、俺の超協力なライバル、そして最高の親友・永瀬廉だった。
簡単に死ぬなんて言わないで! さっき、桃と話してたの…。
俺たちは生きている限り、明日へと進まなければいけないんだ。
桃「わざとじゃないもんっ!その子が勝手に近づいてくるから…!桃、悪くないもん!」 桃ちゃんが泣きそうになって弁明する。
私もわりと、好きな人とずっと一緒にいたい派なんだけどいい? いつも誰かの為に一生懸命走っていて、自分のことより人の事ばっかり考えてて。
平野にだけ聞こえるように こっちで見えんようにまた手繋いでたらごめんなぁ~? 」 舞川ブンブンと首を横に振った。