動脈側の血圧を35mmHgとすると、35mmHg(押し出す力)-25mmHg(膠質浸透圧)となり、押し出す力が10mmHgほど強くなります。
このような高浸透圧の液を急速に投与して、急に血中Na濃度が上昇すると、細胞内水分が浸透圧で引き出され、細胞内脱水により浸透圧性脱水症候群が起こります。
生理学でつかわれる溶液浸透圧はミリオスモル(mOsm)で表現されます。
これが『血漿膠質浸透圧の低下により浮腫が生じる』理由となります。
なお、プラズマリフィリングをきちんと理解するためには「膠質浸透圧」と「血漿浸透圧」の2種類の浸透圧について理解しておく必要がありますので併せて解説します。
+の電気を帯びたイオンを陽イオン、-の電気を帯びたイオンを陰イオンといいます(表8)。
浸透圧の理解について不安な方は、下記の記事でわかりやすく解説していますので併せてご覧ください。
静脈ではだいたい、秒速25cm程度。
リンパ管自体に備わった平滑筋の収縮によって流れを作り出し、末梢から心臓へと一定方向にリンパを運びます。
また、脳の血管はアルブミンだけでなく、ナトリウムも通さないので、脳血管での血管内外の水分移動は血漿浸透圧(晶質浸透圧)が制御しています。
この、回収できなかった水を吸収するのがリンパ管で、リンパ管に吸収された水をリンパと呼びます。
細胞膜及び半透膜を介する。