いつも通り手を伸ばしたコンドームは必要ないんだと手に取らず、そのままレジへと向かう。
「恋ってどんな感じ?」 食卓にはエビフライが並んでいる。
メグロはその場に立ち尽くしてしまう。
俺が膝枕されたのを見届けた康二は「あ、俺飲みもん買ってくるわ〜」と足早に楽屋を出ていく。
母が食事を持ってきた。
眠る向井の顔を眺めながら一晩を過ごした。
そっか、それを恋っていうんだ。
触れたくて、もっと奥まで、もっともっと柔らかいところへ、もっともっともっと熱いところへ。
今日は照くんの方が帰り遅いかなとゆっくり仕事の準備を始めて。
サクマは泣いているメグロの傍らまで歩み寄ると少し乱暴に彼の涙を親指で拭ってやった。
少しくらい会えたってよかったのに。
💚「はいはい。