身体的要素のみに着目したサルコペニアやロコモティブシンドローム、精神心理的な軽度認知障害、社会的問題である孤立など、散在する高齢者の問題に関する概念を一つにまとめ、高齢者の状態を全体的に把握しようとするものです。
彼女らは、体重減少、筋力低下、倦怠感、歩行速度低下、身体活動性の低下のうち3項目以上該当した場合をフレイル、1~2項目に該当した場合をプレ・フレイルと定義している。
こうした状態が深刻化し、低栄養や転倒、尿失禁、軽度認知障害などの兆候が明確に出てくると、健康面で大きなリスクが出てきます。
これからの健康の為に今日の数値を参考にして、気を付けて毎日過ごしたいと思います。
また、体の衰えが進んでくると、外出して人に会うのはおろか、部屋から出ることすら面倒になるかもしれません。
栄養面については言語聴覚士が、身体活動については理学療法士が、社会参加については作業療法士が、それぞれ得意とする分野ではないでしょうか。
この中で体重減少は、意図した食事療法をしていないにもかかわらず、年間4. 運動療法は個人に合ったものから始めることが大切です。
しかし、フレイルは、以下のような生活習慣を見直すことにより予防することができます。
社会参加の減少はフレイル状態、介護状態に陥る可能性を大きく上げてしまいます。
高齢者になり、食が細くなって、満腹感があっても栄養が十分に摂れていなかったり、さっぱりしたものばかりを食べて、体を維持するために必要な栄養素が不足したりします。
図2:フレイルの概念図 また、介護保険制度の中で要支援と判定された高齢者は「フレイルに相当する」と考えてよく、二次予防事業対象者と併せてフレイルと考えてよいであろう。
「メタボ対策」から、しっかり食べて栄養状態を保つ「フレイル予防」に考え直してみましょう。