「今までの試合なら、例えば連打で得点機を作ると、観客席から流れる応援歌やチャンステーマ、ファンの動きなどの視覚効果でベンチには自然と一体感というか、一気呵成に攻める雰囲気が作り出されていました。
早く球場に来てもらえるようになってほしい」 3月上旬、まだ各地でオープン戦が繰り広げられていたころ、何人かの選手に無観客試合の感想を聞いた。
08年に帰国後は主にプロ野球取材に従事。
カメラマンたちには、フィールド席とベンチ上の席をあてがわれていた。
大阪は夕方まで雨模様だったが、屋根付きの京セラドームでの試合はそれを気にする必要もなかった。
「千年に一度の大災害」とも「未曾有の大災害」とも言われた東日本大震災の発生から2週間後に、はたしてプロ野球の公式戦を行えるか、状況は不透明であった。
2021シーズンのセ・リーグ3月26日に開幕。
関東で4試合、大阪と福岡で各1試合が行われたが、関東では前日からの雨も止み、無事全試合が行われた。
オリックス・山岡、楽天・則本という球界を代表するエースピッチャーの投げ合いは、両者がマウンドを降りるまでは、これぞ投手戦という息詰まる試合展開だった。
無観客のスタンドを背に力投する巨人先発の菅野。
セ・パ交流戦は5月25日に開幕し、読売ジャイアンツvs東北楽天ゴールデンイーグルス、東京ヤクルトスワローズvs北海道日本ハムファイターズ、横浜DeNAベイスターズvsオリックス・バファローズ、中日ドラゴンズvs福岡ソフトバンクホークス、阪神タイガースvs千葉ロッテマリーンズ、広島東洋カープvs埼玉西武ライオンズの6試合が行われる。
今回明らかになったのは、日本野球機構(NPB)が、新型コロナウイルスの感染拡大によって延期していた今季のプロ野球の開幕戦を6月19日にすることを決定したもので、プロ野球12球団の臨時代表者会議がオンラインで行われ、今シーズンの開幕日を同日にすると発表した。