展開的には悪役サイドだった筈なのにヒロインっぽい展開になってないか?と言う不思議。
更新は不定期、書籍の内容に沿ったものに改変中です。
そんな欲望に忠実な主人公、最初から知識があるからグイグイと勢いだけは凄いのですが、なんだか皆の反応や様子がどうも予想と違う様で…明らかに浮いてる。
貴女の好きなもう一人を選んで下さいね。
今捕縛するために騎士団を差し向けている。
わたくしの考えを読むのをやめなさいね」 「口に出ていましたよ。
王子の問いかけにカーラ・レジストーク公爵令嬢は綺麗な緑のガラス玉がついた薄い金属のしおりを読みかけの本に挟んで立ちあがった。
それをカーラの本気の嫌がらせを認めることで終わらせてくれるならば安いものだと瞬時に判断した兄王子は、ヒラヒラと片手を振って軽い調子で許可を出した。
「ふん、自分にないものを持っているルーシィに嫉妬したと正直に言ったらどうだ。
もちろんにこやかに微笑んで場を流すも心中では「お前は私の父親か!!」と突っ込んでいたが。
お早いお着きでございますね」 よほど急いできたのか息を切らし女子生徒を睨みながら声を上げたのは、かろうじて赤?と言えるような赤茶色の髪と茶色の目を持つ青年だ。
「お前とキリアなら十分だろうが、あー……持ち物を壊す、嫌味を言う、お茶会には呼ばない、根も葉もない悪意あるうわさを流す……あ、あと正体不明の男に襲わせる、だったか」 慰めるようにカーラの頭を撫でた次兄が確認するように『公爵令嬢の悪事』を数えた。
(紙の書籍ではありません)• 「それで第三王子殿下。
それで正式名称はどちらにしましょう」 「しつこいですわよ!」 翌日にはさっそく国王からの書状が届き、第三王子への無礼講……嫌がらせへの許可が下りた。