ドップラー効果の物理学。
このとき、音源が正の向き(右)に動けば、観測者が受ける音は高くなります。
電磁波においては、ドップラー効果は発信源と伝送媒体の相対速度ではなく、発信源と受信者の相対速度に依存します。
観測者が音源に近づいている場合を考えると、音源が近く場合と同様に 音波の波面の間隔が短い状態で観測するようになります。
救急車の動きにより、救急車の前方に発出される音波が圧縮され、後方に発出される音波は引き伸ばされます。
離れる場合は波長が長くなるため、逆に音が低く聞こえるようになります。
下の図3-5-1は、観測者と音源の位置、音源の移動を模式的に描いたものです。
もちろんここにVは音速、添字Oは観測者、Sは音 源を意味し、vはそれぞれの速度、fは振動数です。
この時、音源が4秒間だけ音を出したとすると、人は何秒間その音を聞くか? という問題です。
式 2 をさらに変形して、 としてみると新しい視点が見えてきます。
それを受け取る観測者の運動により、同じ音が高い音にも、低い音にも聞こえます。
つまり、音源が一定速度で運動するドップラー効果の問題と考えることができます。
音源が動く場合 音源が止まった状態で音波を発している場合、画像のように常に一定の波長の音波を観測者は観測するようになります。
さて、1.と2.の状況は似ているように感じますが、実際には次のような違いがあります。
蛇足ながら、本によっては SからOに向かう向きを正にとれなどと指示してあるものを見かけますが、これ は邪道で、音速も含めてすべての速度を同じ座標軸のもとで符合付きで表せば、 この式はあらゆるの場合を尽くしています。
このとき、水面を鉛直上方から観察したところ、図4-1のような波紋が観察されました。