このセリフが出た場面は、煉獄杏寿郎が罠にはまってうたた寝をしている間に戦闘が始まっていたときです(7巻の第60話「二百人を守る」のワンシーン)。
たった一回しか出てこない言葉なのにやたらと印象に残るシーンでした。
2020年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。
そして煉獄杏寿郎の人気とともに注目されることとなった「よもやよもや」という言葉。
「 よも起きさせ給(たま)はじとて、臥(ふ)しはべりにき」 [訳] (寝ていらしたので) まさかお起きにならないだろうと、(私も)寝てしまいました。
さつまいもを食べるときは、わっしょいわっしょい言います。
したがって、「よもや」で 「万が一にも・いくらなんでも」という意味になるわけです。
基本的に下に打消しの言葉を伴って使われます。
よもや母が私を裏切ることはないだろう。
よく戦隊モノなどで、 「もはやこれまで」というセリフを聞きますが、 あれは「もう手遅れである」という意味で使われています。
いくつかの同義語が英訳すると同じひとつの単語になってしまうこともあります。
その際は、「ござる」「やんす」などの口癖とほぼ同義と捉えて問題ない。
「よもやよもや」には古風な雰囲気や日本語の奥ゆかしさがよく表れているのではないでしょうか。
よもやの使い方もご紹介します。
たぶん。
「そうだろう」 「そうならないだろう」と言いたい時に使われます。