魔力を押しこめるのではなく、包み込むように、というともう一度やってみろとアタナシアに本を手渡します。
そしてペネロペが死んだと聞かされ、ジェニットを一人残すとは思えなかったので調べた結果、アルフィアス公爵がクロードの娘だと匿っていたと知ったこと。
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「レディ・リリアンは絶対に認めませんよ!」 「そうだね。
アタナシアはもっと見ていたいのに、と。
やはり父娘に勝るものはないやフィリックス。
アタナシアは天才ではなくて、中身が大人なだけ、なのです。
しかし突然アナスタシウスが豹変します。
「私が信頼できるのは、リリーとフィリックスだけだよ。
突然のことに動揺するクロード。
しかしクロード個人について聞かれると、答えられないのです。
心臓がかきむしられるような痛みがアタナシアにリンクして、その痛みから解放されると、これが黒魔法の力なのかとアタナシアは悟りました。
憎たらしい、と。
アタナシアの発言に、空気が凍り付く。
これまでそのような悪口を耳にしたことがなかったアタナシアは、クロードにいかに守られていたのかを実感するのでした。
アタナシアのこと、皇帝のことを侮辱している行為。