「おかしなことに、今までと異なって太陽は依然と活発的な状態にある」とスティーンバーグ氏は言い、現象解明が急がれる。
図1 電離圏の電子密度構造 地球大気の上層は、太陽紫外線やX線の吸収などにより、その一部がイオンと電子に分れた(電離した)状態になっています。
速度は驚きの 秒速1000kmで太陽の表面の彩層と呼ばれる、 太陽の薄いガスの層を伝播していきます。
現在、この現象を引き起こした非常に活発な黒点群は、太陽面東端にあり、今後1週間ほどで地球の正面方向を向き、その後、ほぼ1週間で太陽面西端に移動するものと予想されます。
また、通信、電子機器に被害が起きた場合、航空機の運航や地上の交通にも被害が及び、大事故を引き起こす可能性もあります。
十数年来で最強とも言われる突発なフレアに対し、科学者は困惑を隠せない。
毎日照らしてくれている最中にとんでもないことになっているみたい。
ここで、大気の酸素や窒素と衝突してそれらを励起状態(エネルギー的に高い状態。
さらには、緯度55度付近までオーロラが発生する可能性。
[2]デリンジャ現象はなぜ起こる? 上で書いたように、フレアに伴って太陽から強力なX線や紫外線が放射されることがあります。
アメリカのJ・H・が報告したところからこの名がつけられている。
今回確認された太陽フレアでほぼ同時刻に、稚内や東京、沖縄の上空の電離圏で漁業無線や航空無線などの短波通信の障害、つまりデリンジャー現象の発生が確認された。
太陽の表面で爆発が起きると、多量のX線が放出され、このX線が地球に到来すると、D層の電子密度を急激に[イ]させるため、短波(HF)帯の通信が、太陽に照らされている地球の半面で突然不良又は受信電界強度が低下することがある。
そしてこの層、とくにD層は電波に対して減衰を与える役割をなす。