そこへ、柏葉警部補がやってきました。
そんな険悪なムードを断ち切るように、鶴田が綿貫にあるおつかいを頼む。
彼女によって泥棒の濡れ衣を着せられたハナは、退学に追い込まれてしまう。
いじめのリーダー格は大会社の令嬢・高島津絢子。
復讐の最中に人を殺してしまったので捕まるかもしれませんが、その前に 自ら自殺をしてしまいそうです。
平静を装っているけど、なにやら見えぬ炎がメラメラと。
森哉の解体道具が、その生々しさを物語ってる。
医者は静観の構えですが、新聞記者は一方的な正義感と本人無自覚な好奇心で暴走してる感があります(本来の仕事とは別に主人公の復讐劇を追いかけてる)のでここから話を引っ掻き回すでしょう。
思ったより強くてよかった。
ある時、ハナと同じく高嶋津家に恨みを持つ男、栄一に出会い、協力関係となるが……。
美醜の大地のあらすじ 太平洋戦争も終わりに近づいた頃、樺太の女学校で 醜い容姿の市村ハナは酷いいじめを受けていました。
敏恵は一命は取り留めたもの、顔には傷跡が残り、家も失ってしまいました。
絢子はハナの事を「綺麗」と思っていました。
それは、障害物などではなく、明らかに刃物で切り取られている状態です。
懸命に逃げながら綿貫は、絢子がしたこともハナがしようとしていることも、善悪や正否はもはや関係なく、 無関係の誰かが不幸になろうとも、もう止まれないのだろう、と考えますー。
あんなにやさしい子だったハナがこんなに変わってしまうなんて。