この言葉の場合は「お役に立てて」という部分が丁寧語かつ謙譲語でも通用する言い方でもあります。
ただ、「気に入っていただけて」の使い方を意識する方は少ないです。
お口に合ってよかったですは、接頭語の「お」をつけた「お口」で「好み」や「嗜好」を表し、好みと一致したことを表す「合う」に、丁寧語の「です」文末にして、「お口に合ってよかったです」すなわち「美味しいと言ってもらえて安堵しています」という感謝を示す丁寧な敬語にしています。
』にすると、嬉しい気持ちに敬意を重ねて、相手の心に届くような表現ができます。
相手に対して嬉しいという気持ちを表すことで、今後、一層ひいきにしてくれたり、目にかけてくれたりすることにつながる可能性があることから、感謝の気持ちを表すことは大切です。
日常でよく使われる敬語の表現ですが、もっと改まった場面や、上司には使えるのでしょうか。
メールは文面でのやりとりになるので、長文で伝えると論点が見えづらくなります。
むしろこれで敬語として成り立つと自信を持って使う方もいますが、実際のところ、意味合いを理解してない方の方が多いです。
そんな方におすすめの類似表現があります!「喜んでいただけて」と「お気に召して」の類語を使えば、「気に入っていただけて」と同じ意味合いで相手に気持ちを伝えることができます。
この時「美味しかった」や「あれはどこで手に入るの?」など、相手が「美味しかった」という感想を持っているだろうときに「お口に合ってよかったです」と使うのが正しい使い方です。
例えば、上司などが自分の状況や結果に対して褒めてくれたときに「何よりです」と使うこともありますよね。
逆に丁寧すぎて慇懃無礼(いんぎんぶれい)にあたる可能性があり、相手はむしろ馬鹿にされていると感じるかもしれませんので、注意が必要です。
丁寧語は単語の初めに「お・ご」が付いたり語尾には「ですます」を付けたりして丁寧な言葉遣いで相手を尊重した言い方をする敬語を指します。
「存じます」は文末がとても丁寧な表現で、目上の方にも使いやすいです。