中でも、漁の拠点である「番屋」があるルシャ地区は、40頭が住む世界有数の密集地帯。
以上引用 調査団と川を挟んで向こう岸にヒグマが現れ、調査団の一人の博士は身構えた。
そして、今後はどのような方針で行くのかを再検討すべきです。
けれど、漁師の方にとっては大切な生活の基盤であり、理由はわかってはいたけれど、残して欲しいという思いを抱いていたのも伝わってきた。
そんな時でも、大瀬さんは絶対に餌を与えない。
1.「ヒグマと老漁師~世界遺産・知床を生きる~」 「ヒグマを叱る男」として知られる大瀬初三郎氏(84歳)は、青森県の漁師の家に生まれましたが、生活は厳しく23歳の時に故郷を離れ、出稼ぎの漁師として知床にやって来ました。
すごい人がいるもんだよ・・そこには、地の果てに生きる者の誇りが溢れていた。
僕自身、クマは動物園でしか見たことがないけれど、たとえヒグマよりも小さなクマであるツキノワグマであっても、餌を求める際にはものすごい力を出しているということを実感するような経験があるからこそ、クマには敬意を抱いている。
人が必要以上に獲るからだ。
ともかく、大瀬さんは豊かな漁場を求めて北海道に進出するも条件の良い漁場はすでに人の手にあり、彼が持てたのは知床のルシャという風のために船を出せなかったりヒグマが高密度で生息している危険な場所だった。
イルカで飢えをしのぐヒグマを見て、オヤジは涙ぐんでいた。
山林も、適切な時期に間伐や下草刈りをするなどの管理がされないと荒れ果ててしまいます。
この記事を書こうと思ったのはそのシーンに感動したからだ。
あれは、まさに漁師とヒグマとの、向き合い方こそが生み出した奇跡とも言えるのではないかとも思う。