当直担当は組織犯罪対策課の捜査員ではなく、刑事課の捜査員だったため、山田警部補が捜査報告書などの資料とともに捜査を引き継いだ。
ただし芸能・スポーツ界の場合、大物組長たちが単なるタニマチというケースも少なくない。
B(暴力団組員)2名を会社員への傷害容疑で逮捕しました」 早速、当直担当が前夜のマル暴事案の報告に来た。
その被害者の多くはサラリーマンなど一般人だ。
珍しい杉良太郎(68)と伍代夏子(51)夫妻のツーショットもある。
さらに、科捜研でも鑑定が難しいケースは警察庁(都道府県ではなく国の組織)の科警研(科学警察研究所)で行います。
何とも妙な構図である。
八代は「常態」と言い切る根拠がないことに気づいてコメントを言い直したが、刑事たちの年季の入った感じの熱演は、こうした行為が常態化していてもまったく不思議でないと思わせるのには十分だった。
事務所内に通された山田警部補と巡査部長は、組幹部と相対した。
そこでは各マル暴刑事達が集めた情報が集約され、捜査方針が決められるという。
管内に多くの飲食店や風俗店を抱えるため、暴力団絡みの犯罪は後を絶たない。
この早朝の時間帯に報告、引き継ぎも行なわれる。